メールAPIのプランの選び方:月間送信数を見積もる方法

プロダクトが毎月送るメールの通数を具体例で見積もり、その結果をInbixioのStarter・Growth・Enterpriseプランに当てはめる方法を解説します。

「毎月何通のメールを送るのか?」は答えが明らかな質問に聞こえますが、実際に答えようとすると意外と難しいものです。新規登録、パスワードリセット、領収書、アラート、ダイジェストはすべて積み重なり、しかもユーザー数の増加に応じてそれぞれ異なるペースで増えていきます。

このガイドでは、月間送信数をすばやく見積もる方法と2つの具体例、そしてその数字を余裕のあるInbixioのプランに当てはめる方法を紹介します。

Inbixioの利用量のカウント方法

見積もりを簡単にする事実が2つあります。

  • 1通 = 受信者1人:API呼び出し1回につき送信先は1つのto_emailだけなので、チームメンバー40人への通知は40通としてカウントされます。
  • 利用量は暦月単位でカウントされ、上限に計上されるのは送信に成功したメールだけです。

Inbixioのプラン:

プラン 料金 月間送信数 最適な用途
Starter $20 / 月 最大25,000通 MVP、テスト、少量配信のアプリ
Growth $49 / 月 最大150,000通 SaaSプロダクトや成長中のプラットフォーム
Enterprise 要相談(年払い) 1M+(100万通以上) フィンテック、ヘルスケア、大規模プラットフォーム

各プランに含まれる機能の詳細は料金セクションをご覧ください。

ステップ1:プロダクトが送るメールをすべて洗い出す

コードベースを開き、メールを送信している箇所をすべて検索します。ほとんどのプロダクトでは、次の3つのグループに分かれます。

  • アカウント関連のメール:ウェルカムメール、メールアドレスの確認、サインインコード、パスワードリセット、セキュリティアラート。
  • アクティビティ関連のメール:招待、メンション、コメント、承認、タスクの割り当て、「エクスポートの準備ができました」など。
  • 請求関連のメール:領収書、請求書、支払い失敗の通知、トライアル終了のリマインダー。

さらに、日次・週次のダイジェスト、レポート、リマインダーなど、定期的に送るものも加えます。

ステップ2:それぞれの月間通数を見積もる

各メールについて、何がきっかけで送られるのか、どのくらいの頻度かを考えます。

monthly emails = number of triggers per month × recipients per trigger

(月間送信数 = 1か月あたりのトリガー回数 × トリガー1回あたりの受信者数)

月間の新規登録数、アクティブユーザー数、注文数など、実データがあるものは実数を使い、ないものは正直な推測で構いません。精密に間違えるより、おおよそ正しいほうがよいのです。

例1:アーリーステージのB2B SaaS

アクティブユーザー2,000人、月間新規登録400件のプロジェクト管理ツールの場合:

メール 計算 月間
ウェルカム + メールアドレス確認 新規登録400件 × 2 800
サインインコード ユーザー2,000人 × サインイン4回 8,000
パスワードリセット ユーザーの約3% 60
タスク・メンションの通知 ユーザー2,000人 × 週5件 × 4.3週 43,000
週次ダイジェスト ユーザー2,000人 × 4.3 8,600
領収書 有料チーム300 300
合計 ≈ 60,800

Starterの25,000通を大きく超えますが、Growthの150,000通には余裕で収まり、ユーザー数が2倍以上になっても対応できます。

注目すべきは、通知が大半を占めている点です。数字が大きすぎる場合は、通知を「即時」か「日次ダイジェスト」から選べるようにするだけで、半分程度に減ることがよくあります。

例2:サインインコードを使うコンシューマーアプリ

月間アクティブユーザー8,000人が全員、月に約2回メールのコードでサインインし、さらに購読者1,500人に毎月領収書を送るモバイルアプリの場合:

メール 計算 月間
サインインコード 8,000 × 2 16,000
ウェルカム + メールアドレス確認 新規登録1,000件 × 2 2,000
領収書 1,500 1,500
合計 ≈ 19,500

Starterで収まり、約20%の余裕があります。成長が見込まれるなら、毎月20,000通を安定して超えるようになった時点でGrowthへの移行を計画しましょう。

ステップ3:ピークに備えて余裕を持たせる

月平均では急増が見えなくなります。

  • ローンチやメディア掲載で、1週間だけ新規登録が3倍になることがあります。
  • インポートや移行作業で、数千件の招待が一度に送られることがあります。
  • 月末の請求処理では、領収書や支払い失敗の通知が集中します。

見積もりに30〜50%の余裕を持たせてください。その結果がプランの上限に近い場合は、ひとつ上のプランを選びましょう。上限に達すると、翌月になるまで以降の送信には429が返されます。パスワードリセットのメールが届かないことによる損失は、プランの価格差よりはるかに大きくなります。何が起こるのか、利用量をどう監視するのかについては、メールAPIのエラーと上限への対処をご覧ください。

ステップ4:利用量を見守る

見積もりはあくまで出発点です。運用を始めたら、次の点を確認しましょう。

  • API Keys(APIキー)ページのUsage Limit(使用量の上限)カードに、今月の送信数とプランの上限が表示されます。
  • ダッシュボードのメール送信量グラフには、送信済みと失敗したメールが月ごとに表示されるので、上限に達する前に傾向をつかめます。
  • 大規模なローンチ、インポート、キャンペーンの前には数字を見直しましょう。

早見表

  • 月間約20,000通未満で成長がゆるやか:Starter。
  • 月間20,000〜約120,000通、または急成長中:Growth。
  • 150,000通に近づいている、または100万通以上が必要、専用インフラやSLAが必要:Enterpriseについてご相談ください。

まだ送信を始めていませんか?5分でできるクイックスタートで最初のメールを送れます。プランは送信量の増加に合わせて変更できます。

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